~1人で出かけられる町に~
真っ青な空の朝、秋が待ち遠しいと思った9月も終わり10月に入りました。
能登半島の豪雨災害には言葉がありません。
中能登町に住む友人を案じたメールの返信には「踏んだり蹴ったり+捻じ伏せられたり、張り倒されたりデス」とあります。地震の復旧にやっと手がついたばかりの状況にあの豪雨ですから。
一日も早い復旧を願うばかりです。
9月は認知症月間、西東京市でもいろいろな催しが行われました。認知症を正しく知ることを目的に行っていることですが、年輪30周年記念の映画「オレンジ・ランプ」のモデルの丹野智文さん(39歳でアルツハイマー型認知症と診断される)の言葉を紹介します。
・診断を受けるとすべてを奪われる。一番の問題は本人の意思が尊重されないこと。出来ることをとりあげられてしまう。「本人のことを思って」というのは、本当の優しさじゃない。
・本人が決めることを応援し続ける。福祉関係者は現状のままがいいと、これまでのやり方を踏襲したがる。ケアを受ける人の年代や世代も変わってきているのに支援の仕方や考えは昔の意識のままで行われている。
・失敗しても冒険は楽しい。認知症の人は1人で出かけさせてもらえない。まず1人で出かけさせるっていう優しさが必要なんだ。認知症の人が1人で出かけられる町をつくろうってこと。
9月21日の「世界アルツハイマーデー」に、FM西東京に年輪スタッフが出演しました。丹野智文さんの言葉を紹介して、認知症の人が1人で出かけられる西東京市を作りましょうと呼びかけました。
理事長 安岡 厚子
總持寺の白い彼岸花
9月28日土曜日に行われたイベント
「RUN TOMO 2024」にて年輪前で記念写真
認知症に対する地域の理解を深めることを目指して認知症の方、支援する家族や地域の方々によるタスキリレーが行われました。